300 スリーハンドレッド
300 スリーハンドレッド
ザック・スナイダー監督の2007年の作品です。
スタジオで演じた役者の背景はごく一部を除き、全編CG。
自由度が増した分、後半に行くにしたがってザック・スナイダーがやりたいようにやっているだけの作品に見えなくもないです。
スパルタVSペルシアの戦い。
ペルシア100万の兵に対し、スパルタ兵わずか300人。
戦闘国家スパルタ、この劣勢をいかにして防ぎきることが出来るか。
ザック・スナイダーって人は、実にふり幅が広いですね。
今作や最新作「エンジェル・ウォーズ」のようにCGを使って、自由に自分の思考を画に躍らせるかと思えば、「ウォッチメン」のようにアメリカンコミックの負の側面を非常に哲学的に描いたりする。
そうかと思えば「ドーン・オブ・ザ・デッド」のように1978年製作「ゾンビ」を忠実に描いたり。
ただ、ザック・スナイダーにCGを使わせると、物語が進むにつれ、悪ノリが激しくなり、例えば今作では忍者が現れたり、巨大な象が現れたり、魔術師が現れたりする。
正真正銘、人間対人間のぶつかり合いは、ものの数分で終わってしまうのですね。
まぁ、無茶苦茶やってくれた方が映画的な興奮は味わえるので、個人的には好きですけど・・・。
その非現実感を受け入れられない人には、たぶん途中あたりで冷めてしまう可能性のある作品だったりします。
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