アジョシ
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アジョシ
2010年度の韓国興行収入で1位を記録した作品です。
また、主演のウォンビンは韓国のアカデミー賞ともいえる大鐘賞で、主演男優賞を獲得しました。
冴えない質屋を営むテシク（ウォンビン）。
孤独に日々を過ごす彼にとって、人との交流は隣に住む少女ソミ（キム・セロン）だけであった。
ある日、ソミの母親が麻薬がらみで犯罪に巻き込まれ、同時にソミも拉致される。
テシクは彼女をさらった犯罪組織を追い詰める。
冴えない単なる質屋だった男が、実はスーパーパワーを持つ格闘術のエリートであった、という流れはいろいろな作品に見られるものですが、この作品ではそこにかなりリアリティが感じられます。
それはひとえに主役をはったウォンビンの体の動きと、鬼気迫る表情にその要素を見出せます。
迫りくる何十もの敵を一人、特殊な武術を用いてバッタバッタとスムーズな筋肉の動きで倒していく。
カメラの早撮りでごまかすことなく、その瞬間瞬間の爆発力が画面に踊り、ウォンビンの敵を射る視線ともあいまって、この辺はなかなかの見どころでしたね。
復讐に向かう前に鏡に向かって伸びた、ぼさぼさの髪をバリカンで短く刈るシーン。
高鳴るBGMが男の覚悟を物語り、緊迫した緊張感が画面に踊ります。
なぜに上半身裸なのかという疑問は残りますが、ウォンビンの６つに割れた腹筋がまぶしいですね。
大胸筋もキレがあって、物語的ななリアルに拍車をかけています。
昔のウォンビンは、どこかかわいい弟的な役回りで登場することが多かったですが、本作ではその逆。
まさに彼の新境地となっています。
韓流ファンもウォンビンファンも見逃せない一本といえるでしょう。
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