復讐走査線

復讐走査線

復讐捜査線 [DVD]
復讐走査線


メル・ギブソンが「サイン」以来、約8年ぶりに出演した本作。
題名がかなりB級臭い、昭和の匂い漂うものになっていますが、ストーリーはB級臭さとは無縁の硬派な第一級バイオレンスアクション映画となっています。

ちなみに本作は、80年代に英国ドラマとして放送された「刑事ロニー・クレイヴン」のリメイク作品。
監督は、ドラマ同様マーティン・キャンベルが務めています。

刑事であるクレイブイン(メル・ギブソン)の元に、大企業ノースモアに研修生として努める一人娘・エマが帰郷する。
しかし、エマの顔色は冴えず、体調はひどく悪い。
病院へ向かうため、玄関の扉を開けたところ、覆面を被った謎の人物にいきなり散弾銃で打ち抜かれる。
当初はクレイブンを狙ったものであると思っていたのが、企業の闇を追い、内部告発しようとしていたエマへの報復であることが分かる。
クレイブンの復讐が始まる。

久々にカメラの前に現れたメル・ギブソン。
いや〜、老けたなぁと思ったのが正直なところ。
表情には無数のシワが刻まれ、髪にも多くの白が混じり、中年:おじいちゃん=2:8な風情。
体を丸めてパソコンの前に座る姿に「リーサルウェポン」時の活き活きとしたハリウッドスター的オーラは微塵も感じられません。

しかしながら、哀愁漂うその老いさらばえた姿がこの映画とはうまくマッチしているような気もします。
大企業との対決、娘の死に対する報復。
力のない小なる者が、国すら支配する大なる者へ果敢に立ち向かう勇気、爆発力が多くのショットで立ち上がってくるのです。

注目すべきは、その暴力性でしょうね。
愛する娘が無残に殺され、行く方ない憎悪が娘の死と関連する人物たちに容赦なくふりかざされる。
60近いおじいちゃんが、同じく60近いおじいちゃんに馬のりになって、ボコボコにしている様はまさしく異様で異常。

敵のアジトへ乗り込み、銃を乱射するシーンは論理を超えたランボー的痛い世界観を感じますが、まぁそれも過去の80年代リメイク作品と捉えれば妙に納得。

久方ぶりに、メル・ギブソンの雄姿を見たい方は、ぜひ当作品をご覧になってください。

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