豆富小僧

豆富小僧

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豆富小僧


京極夏彦の原作を河原真明が監督した3D長編オリジナルアニメとしては初の映画作品。
京極夏彦といえば、分厚く骨太な超長編物語を書く作家さんとして有名ですが、このようにかわいらしい主人公を配したファンタジックなものも書くんですね。
びっくりしました。

人を全く驚かすことができないキュートな妖怪豆富小僧がある夜、狸に騙されお堂に閉じ込められてしまう。
ようやく出られたその世界はなんと200年後の現代社会であった。

簡単に言えば、映画的文法として確固たつ地位を築く「行って帰る」物語ですね。
向かった先で主人公が多くの経験と多くの学びを得て、少し成長して戻ってくるというライン。

それがこのお話では、200年前の江戸時代と現代の社会がその場所に設定されている。
そこにハイテクノロジーを追い求める欲に憑りつかれた(実は狸に憑りつかれている)人間を起因とする環境問題を非常に分かり易く絡めてきている。

そのテーマは暗喩的なものではなく、映像で語らせてはいるものの実にストレート。
子どもが見る分には、なかなか心にスッと入ってくる教訓への導きだと思います。
しかし、大人が見ればその導き方に含みがないというか、あざというというか、分かり易いがためのデメリットがあるような気がします。

とはいえ、その辺の社会的メッセージを抜きに、単純にこの映画エンタメ作品として、見た場合それなりに楽しく見ることができます。
何より豆富小僧がかわいすぎでしょ。
持ち歩いている豆富を盗られると死んでしまうという設定が何より不憫でかわいそうで、だからこそ豆腐小僧のちょっとした旅行を暖かく見守ってやりたいという気持ちにさせてくれる。

声は深田恭子。
あのファンタジックで少女のようにか細い声は豆富小僧の造形にぴったり。
かわいかったです。

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