パーフェクト・ゲッタウェイ
パーフェクト・ゲッタウェイ
「バイオ・ハザード」や「ウルトラ・バイオレット」などアクション映画にばかり出ていたミラ・ジョボヴィッチ。
しかし最近、やけにヒューマンな作品に出ているのが目につきますね。
当作品もその流れを組む、アクションというよりは演技力に基礎を置いたサスペンス作品となっています。
どんでん返しも待っているので、それ系統の作品が好きな方は必見。
カウアイ島へ新婚旅行に来たシドニー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)とクリフ(スティーヴ・ザーン)は、そこで他2組の新婚と道中を供にすることになる。
しかし「オアフ島で殺人事件が起こりその犯人がカウアイ島へ渡った」というニュースを聞いてから彼らの胸に疑心暗鬼が生じはじめる。
フーダニット形式のサスペンス。
数は少ないし、明らかに怪しいそぶりをする奴は犯人ではないというお約束を考慮すると誰が殺人者であるかは一目瞭然だろうと思って観ていたのですが、すっかり騙されてしまいました。
まさかあいつが犯人だったなんて。
二回目見直してみると色々なところで誰が犯人であるかというヒントが随所に散りばめられていて、非常にフェアな作りにはなっていますね。
犯人を分かりずらくさせているストーリー上の設定もぶっとんではいるけども、まあ現実的にありそうな気もするのでネタバレ後に何かひっかかる点もありませんし。
監督は元々アクション映画を撮ってきたデヴィッド・トゥーヒーです。
「ピッチブラック」を撮って以来あまり見かけませんでしたが、どうしてたんでしょうか。
そんな彼が撮った作品だからか、中盤も佳境に差し掛かった頃、ちょうど犯人が誰かわかって以後は、サスペンス色は影をひそめ急にアクション色が前面に出てきます。
その切り取り方は実にこなれていて、スピーディーかつダイナミックに追う犯人と犯人から逃げる新婚さんの汗と感覚を画面に浮き立たせています。
やはりアクション映画を撮ってきたキャリアは伊達ではありませんね。
あと、ミラジョボビッチが主役であるという点がこの映画では何かすごく意味のあるような気がしてなりません。
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