シックスセンス
シックスセンス
「この映画の内容を決して人に言わないでください」と冒頭で注意を呼びかけられます。
こういう映画に限って結局はストーリーも落ちも何も面白くない駄作だったりするんですが、シックスセンスは違いました。
本物です。
マルコム(ブルース・ウィリス)の家に以前、彼の患者だったビンセントが現れる。
ビンセントは自分を救ってくれなかったマルコムに怒りを感じており、衝動に任せるがまま、マルコムに向かって引き金をひき、自らも自殺してしまう。
数年後、一命をとりとめたマルコムの前に、自分は幽霊が見えるのだと言い張るコール(ハーレイ・ジョエル・オスメント)が現れる。
心の病気を患っていると感じたマルコムは、コールを救ってやることが自身をも救うことになるのだと考え治療にとりかかる。
最後の落ちで全身鳥肌が立ちました。
それほどまでにこの映画のラストは、強烈なインパクトを残すどんでん返しでした。
思えば、「シックスセンス」以後、同様の落ちを模倣した作品がたくさん出現しましたねぇ。
そのことからも、この作品がいかに同種のジャンルに大きな影響を与えたのかがうかがえます。
とにかく最初から最後まで落ちに向けた伏線が周到に張られています。
1回目の鑑賞では気づけなかった伏線が、2回目以降の鑑賞ではすっと頭の中に入ってくる。
これはその作り方・見せ方がシンプルで非常に分かりやすいからなのでしょう。
また、コール役を演じたハーレイ・ジョエル・オスメントの演技がきらりと光ります。
この作品をきっかけにして一時、ハリウッドのトップ子役に上り詰めたのもうなずけるほどに繊細な心を持ったおとなしい少年の動きや心情をうまく表現できていました。
とにかくストーリーも落ちも演者の素晴らしさもまさに一級品です。
この作品に勝る落ちはないと言えるほどに、最後はびっくりさせてくれるので、最近腰を抜かすほどの驚きを味わっていたない方は、この作品をぜひご覧ください。
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