ノーカントリー
ノーカントリー
2007年度アカデミーでの作品賞を含めた4部門を受賞したホラー作品。
ホラーといっても別段幽霊や超常現象、グロイ描写があるわけではありません。
しかし、この作品はただ一点にのみにおいて強烈なホラー作品として通用する味わいを持っています。
それは、バビエル・バルデムの圧倒的な存在感。
怖いです。
ルウェリン・モス(ジョシュ・ブローリン)は、ある日麻薬取引のごたごたから銃撃戦に発展したと思われる現場に遭遇する。
捜索していく中で、殺害された男の近くに金の詰まったブリーフケースを発見したモスはそれをそのまま持ち帰る。
しかし、不幸にも殺害現場に痕跡を残してきてしまい、マフィアからブリーフケース捜索を請け負った殺し屋アントン・シガー(バビエル・バルデム)に執拗に追われるはめになる。
ビューティフルで余命2ヶ月の弱った男を演じたバビエル・バルデム。
しかし当作品では冷酷無比、無敵とも思えるような強靭な肉体を持った殺し屋を演じています。
表情からは生が全く感じられず、まるで人を追いまわして、殺すことただそれだけに全てをささげているかのようでもある。
感情は欠落しており、病的なほどまでに無表情、そこから彼の過去も未来も、およそ現在にいたる立ち位置まで霧がかかったかのように不鮮明で不気味。
彼の存在こそが当作品を完全無欠なホラー作品たらしめているのです。
そんな得体の知れない奴から追われるはめになったモスの恐怖心たるや尋常じゃないでしょう。
どれだけ逃げても、応戦しても場所を突き止めてただひたすら攻撃をしかけてくるのですから。
面白いのがアントンシガーの武器。
空気銃を用いて相手の脳みそに穴を開け、殺していく。
これは空気のように何も詰まっていないアントン・シガーに対するなにがしかのメタファーなのかもしれませんね。
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