パンドラム

パンドラム

パンドラム コレクターズ・エディション [DVD]
パンドラム


資源が枯渇し、人類が地球上で生存できなくなるだろう日が近づいていた。
その日を前に、地球と同様の環境、気候を持つと言われている惑星タニスへの移住が決行される。
移住を希望した人々を乗せ、スペースシップエリジウムは一路タニスへ。
しかしその道中、コンピューターの誤作動によりクルー2人の睡眠カプセルが開いてしまう。
強制的に覚醒したペイトン(デニス・クエイド)、バウアー(ベン・フォスター)は副作用に苛まれながらも、船内を調べ回るうちに何か不審な影を感じとっていくのだが・・・。

ペイトンとバウアーが冒頭、副作用による記憶障害に陥っている設定がよいですね。
この一時的に失っている記憶が物語の進展とともに回復していき、記憶の底に隠された謎が徐々に明らかにされていくという展開。
船内で何が起こったのか、何が起ころうとしているのかは見る者、劇中の人物共に分からない。
この両者の共通項が作品に感情を移入させる土台として機能している。

謎は少なくとも3つあります。
エリジウム船内で何が起こったか?
劇中に出てくる怪物はいったい何なのか?
題名のパンドラムとはをの意味するのか?

これらの謎を探るべく、ペイトンからの無線での指示の元、バウアーが船内を移動していく。
モスグリーン調のカラー、不気味な音、異形の影などが重なって、物語への吸引は相当なもの。

また、いびつな影や音でギリギリまで恐怖心を煽るのは、この種の映画のお約束。
この作品も例に漏れず、それで押し切っていくのだろうと思いきや、間もなくして怪物がその姿を現わします。
カメラの動きが早くて、最初は捉えにくかったそれは、何なんと言ったらいいか。
エイリアンほど液体でベタベタしていないし、ヴァンパイアほどスタイリッシュでもない、一番近いもので「ディセント」に出てきた地底人か、あるいはドラゴンボールの栽培マンといったところ。

性格的にかなり獰猛で足も素早く、追われる者からしたら、かなり厄介な存在である。
人の臓器を食べることしか考えていない、というほどに血の匂いを発散させ、真っ直ぐに獲物を追い続けるその姿勢は、異界のしつこさを感じさせる。

しかも、単体ではありません。
かなり大量に出てくるのだから気持ち悪い。
彼らの正体は後半、明かされることになるのだが、なるほど、割と上手く理由をつけたもので納得してしまいました。

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