僕たちは世界を変えることができない。
僕たちは世界を変えることができない
葉田甲太によるノンフィクション書籍を深作健太の手によって映画化。
原作は知りませんでしたが、調べてみると自費出版で出してたんですね。
自費出版で5000部も売り上げているとは、この出版不況の中、あっぱれな成果。
それだけ魅力に富んだ原作だったということでしょうか。
大学の医学部に在籍している田中甲太(向井理)が、退屈な日々に嫌気がさして、ある行動を起こす。
その行動というのが、カンボジアのめぐまれない子供たちに学校を設立してあげるというものだった。
しかし、様々な障害が立ちはだかり、計画はうまくいかない。
「バトルロワイアル2」で大きな顰蹙をかってしまった深作健太氏。
以後はそれほど大作とは言えない作品を細々とっていたようですが、ここにきて、メジャー級の作品を出してきました。
しかも、かなり良かったと思います。
日本にいるときはドラマ仕立てで、カンボジアにいるときは全体的にドキュメンタリータッチの役者の自然な感性に任せる形で撮られています。
特に後者が良い。
向井理の感嘆、カンボジアのガイドさんの涙、子供たちの無邪気な笑顔は、そのいずれもナチュラルで作り物めいてはいません。
カンボジアのブラックな歴史と、現在の苦悩に真摯に対峙し、敬意を持って丁寧に撮られたことが伺えます。
結局、人がどのような志を持って動こうが世界を変えることはできません。
しかし、変えようと思う強い意思こそが大事で尊ぶべきだ、という作品の通じて流れる主張は、甲太やその友人たちの心の成長という点で花開いています。
向井理は来年30歳のようですが、意気揚々とした溌剌は大学生のそれと寸分たがわぬものを感じ、同年代としてその若々しさに嫉妬。
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