武士道シックスティーン

武士道シックスティーン

武士道シックスティーン [DVD]
武士道シックスティーン


15歳・中学三年の頃、剣道の大会でほぼ素人といってもいい西荻早苗(北乃きい)に豪快に一本とられた磯山香織(成海璃子)はリベンジを果たすべく高校進学先に早苗の通う高校を選択する。
剣道部に入り、一人ひとりの部員と対戦していく中で、ようやく早苗を見つけることが出来た香織は入部早々早苗に試合を挑むのだが。

冒頭の流れで、なにゆえ剣道なのかという疑問の一応の答えを見つけることが出来た。
面によって顔が隠れていて、高校生になっても顔が分からなかった香織と早苗の劇的な出会いにつなげたということね。
なんとなく納得。

さて。
この映画は、対称から融合へ至る物語でしょう。
勝つことが全ての香織に対し、楽しいが一番の早苗。
顔つきも考えもふるまいも、さらに言えば家族、雰囲気、父親の今も極めて対称的。

お互い歩みよろうとするも、水と油のように反発しあい、なかなかうまく関係を築けないばかりか、悪化すらさせてしまいます。

友人関係に悩み、剣道への思いに悩む二人は、最後には父親へ相談することになるのだが、その父親が娘に与えるアドバイスが非常に重く味があった。

特に、板尾が演じる早苗の父が良いですね。
夢のために借金を重ね、結果的には蒸発してしまった、どうしもない父親だったが、娘と会う段になって夢が叶う一歩手前にまで来ていた。
そんな父が放つ「勝つか負けるかではなく、好きかどうかだ。
嫌なら辞めろ、好きなら続けろ。」は非常にシンプルではあるが、なんとも言えぬ味と重みがあります。

綺麗事ではあるが綺麗事の中にこそ、人生の本質は詰まっているものなのです。
父親のアドバイスを機に、香織と早苗は再び歩み寄る。
丘の上の果たし合いで、竹刀を交わす二人にもはや反発はない。
遠かった二人の距離が身体的にも精神的にも融合された瞬間。

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