ジーン・ワルツ
ジーン・ワルツ
1年半くらい前に「孤高のメス」という作品が上映されましたが、それと同じような社会派の視点を持った医療ミステリー。
異なるのは、前者が臓器移植一点に絞ったドラマが展開されていたのに対し、本作は医療に係る社会的倫理的問題をこれでもか、というくらいに詰め込んだ作品となっています。
でもこれ、詰め込みすぎじゃないか?
監督がどういう意図を持っているかは知らないけど、111分の枠がテーマの山でぎゅうぎゅうになっている印象を受けます。
その詰め込まれたものは、例えば医療ミス、高齢出産、産婦人科医の不足、受け入れ拒否、大学病院のシステム的弊害、中絶、代理母の是非など。
よくもまあ、これだけ詰め込んだものですなぁ。
もちろん時間は限られているので、すべてのテーマが同じ配分で語られているわけではありません。
医療ミスに関する話題は、始まって数分のうちに片づけられてしまうし、大学病院のシステム的弊害に関しては、それを匂わすもあっさり塩味で、特に問題意識の向上にまでは至らず。
特に前者では、そのミスを犯した医者に大森南緒を配している。
である以上は、それに係る問題が物語的な広がりを見せていくのだろう、と誰だって思う。
しかし、その後の展開に彼とその問題はほとんど絡んでこず。
いつの間にか消えてなくなっているという不思議。
せっかく詰め込んだ種々の問題が単なる記号の、羅列に終わっているのが残念。
一つひとつ提示はするも、その場その場で物語からフェイドアウトしていくものだから、何の深み広がりも感じられません。
だから当然、我々の心に響くことはありませんでした。
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