クロサワ映画

クロサワ映画

クロサワ映画2011〜笑いにできない恋がある〜 [DVD]
クロサワ映画

吉本芸人「森三中」の一人、黒沢かずこが主演した恋愛ラブストーリー。
「沖縄国際映画祭」グランプリを受賞している作品です。

映画の中であっても、キャストは全員実名。
吉本芸人が多数出演していますが、ほとんどが一度は名前を聞いたことのあるような有名芸人が多数出演しています。

それだけ、黒沢がみなに尊敬され、慕われている証拠でしょうか。
その黒沢がある日、売れない役者の二枚目に声をかけられ、それがきっかけとなり恋をする。
相手もまんざらでもなく、とんとん拍子に事は進むが、結果的にそれはドッキリであったという落ち。

ドッキリであるとわかった瞬間の黒沢のリアクション。
それは黒沢がいつもブラウン管で見せているプロの芸人のリアクション。
しかし、本当に好きになった相手であるからこそ、ドッキリであったという事実に黒沢の心は悲しみで染まるわけです。

リアクションを取りながらも、瞳から涙が伝うのは、その辺の女心の機微がゆえでしょう。
しかしドッキリ終了後、演じた二枚目の役者から、実は本当に黒沢さんのことが好きになってしまったと言われる。
黒沢は拒否するが、相手が事故にあい、記憶を失ってしまったという段になって、黒沢はやっぱり彼のことが好きなのだと実感する。

なんだか胡散臭い。
そうだ、実はこの流れも。

黒沢の心を弄んでいるかのような作品とも映らないでもない。
だけど、それほど嫌悪感を抱かないのは、黒沢自身が笑いを愛している、ドッキリにひっかけられることは芸人の勲章であると思っている節があるからでしょうか。

いずれにせよ、黒沢の魅力がたっぷりつまった作品でした。

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