漫才ギャング
漫才ギャング
物語は、お笑い芸人を目指す男二人の物語。
その溌剌さを表現するためか、画面がやたらと躍動的に跳ねます。
その感じはシークエンスをさまざまな角度から切り取っていたり、カットとカットをつなぐモンタージュの見せ方だったりと、それぞれがある一定のリズムやテンポを持っていることから来るものかもしれません。
それは、物語上の黒沢(佐藤隆太)と鬼塚(上地雄輔)の掛け合いと合わさり、見る者にある種の心地よさを感じさせます。
品川のお笑いのセンスがキラリと光る場面ですね。
しかし、何かが物足りないと感じるのは紡がれるストーリーに魅力を感じないからでしょうか。
137分という長尺の割に単純。
単純なうえに物語が同じ場所を何度も行ったり来たりしているようで、かなりテンポが悪いです。
だから、時間を経るごとに今まで心地良さを感じていた画面の躍動にも徐々に飽きがきて、画一つひとつの働きが悪くなっているような気がします。
働きが悪くなった画作りに意外と正攻法なストーリーが合わさり後半は、もう散々な出来。
締めにかける時間も極めて冗長。
監督や作家としての経験の浅さが如実に出てしまったと言えるかもしれません。
せっかく佐藤隆太や上地雄輔のように、今をときめく役者さんを出しているのだから、物語にサプライズを混ぜ、全体的にもっと変化球で躍らせてあげても良かったのではないでしょうか。
芸人さんがたくさん出ている中、最も印象に残ったのは宮川大輔演じるヤクザの金井。
ストレートに感情を表現するあの七色の表情は、ちょっとやそっとのことでは身につくものではないでしょう。
20年という芸歴を積んだ彼の表情は、今まで歩んできた喜びや悲しみの歴史が内包されているように思えて、妙な人間臭さを覚えました。
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