台北の朝、僕は恋をする

台北の朝、僕は恋をする

台北の朝、僕は恋をする [DVD]
台北の朝、僕は恋をする


ベルリン国際映画祭でお披露目後、各国で上映された台湾の恋愛映画。
製作総指揮には新作「パレルモ・シューティング」を監督した巨匠ヴィム・ヴェンダースがついていますねぇ。

題名の「台北の朝、僕は恋をする」という名称は、ある意味で逆なのかもしれません。
つまり、台北の図書館で座り読みをしていた男性・ヤオに書店アルバイトの女性・クォが恋をするもの。
いわば一目惚れ。

しかし、ヤォがパリへ旅立ってしまった恋人を追って間もなく、台湾を出ようとしていることをクォは知る。
諦めようとしていたある日、偶然ヤオと街中で出会う。
しかし、ヤオはヤバイ仕事を請け負っていたようで、その騒動に巻き込まれる。
そして、一緒に行動を共にしていくうちに、徐々にヤォもクォのことが好きになっていく。

元々、ヤォがパリへ行こうとしているのも、彼女に振られてしまった悲しみに起因する発作的な色合いが強い。
行ったところでおそらく彼女と仲が復活することはないでしょうし、逆に気持ち悪がられるのが落ちかもしれません。

ヤォもそんなことは分かっていたのかもしれません。
抑えられない失恋の痛み。
しかし、その痛みは、ヤォと行動を共にしている中で、徐々に癒されていきます。
騒動が解決した後、いよいよ台湾の空港へ向かうタクシーの中で、ヤォは気付くのです。
「俺はクォのことが好きなのかも。」

騒動に巻き込まれると書きましたが、基本的にハラハラさせるものではありません。
全てがファンタジックでまろやかな世界。テーマはあくまでクォとヤォの逃避。
クォの心の変化です。
最後は再び書店でのシーン。
素晴らしいですね。

クォがヤォの名を呼ぶ。
彼女は気づかない。
もう一度呼ぶ。それでも気づかない。
だけど、クォは気づきます。
ヤォは気付かないフリをしていることを。
パリへ旅立ったと思ったクォとの再会。
ヤォのその気付かないフリをしつつ、浮かべた笑顔が彼女のはちきれそうなほどの喜びを表現する。
女心の機微。
二人の未来は暖かい。

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