手紙

手紙

手紙 スタンダード版 [DVD]
手紙


東野圭吾の同名小説を山田孝之、沢尻エリカなどのキャストを迎え映画化。
犯罪を犯した兄の呪縛から自由になれない悲しさ、もどかしさを山田孝之が迫真の演技で魅せてくれます。

剛志(玉山鉄二)は弟・直貴(山田孝之)の進学費用調達のため、ある資産家の家に侵入する。
しかし、室内を物色していた矢先、老婆に見つかり、衝動的に殺してしまう。
独り残された直貴は殺人者の弟だというレッテルを貼られ、世間から疎まれ、生きにくい人生を歩むはめに。
そんな中、収監先から届けられる剛志からの弟への手紙。
弟への愛情に満たされたその手紙を直貴は複雑な思いで受け取り続けるのだが・・・。

剛志が殺人を犯したが結果、それまれでの穏やかで慎ましげな生活が一転する悲劇。
会社に勤めるにも、結婚するにも身内に殺人者がいるというただそれだけで、直貴は周囲からつまはじきにされます。

決して直貴が犯罪を犯したわけではないのに、世間はそのようには見てくれない。
周囲のそうした考えが直貴の光ある未来を徐々に閉ざしていき、直貴自身も世間の辛辣な対応に心を痛め、暴力的になり自分の世界に閉じこもるようになります。

そんな中、届けられる兄からの手紙を読んで、直貴の心中は複雑でしょう。
どれほど弟を思いやる文言が書かれていようが、兄のせいで直貴の人生はめちゃくちゃになっている事実に変わりはないのですから。

そんな思いが積み重なったがゆえの直貴の最後の決断は、考えれば当然の成り行きとは思えます。
しかし、兄も弟のためを思ってお金を盗もうと思ったわけで、ましてや人を殺そうとも思っていなかった、むしろ優しい心の持ち主なのです。
その辺の人物設定が効いているだけに、なおさら直貴の決断に悲哀と諦念と勇気がリアルに哀しみを伴って浮き上がってくるんですよねぇ。

ラストに流れる小田和正の「言葉にできない」がまさしくその時の兄弟の想いを歌っているようで、思わず涙してしまいました。

お得に映画を観る方法!

「Hulu(フールー)」は、月額たった980円で映画やドラマが見放題になるサービス。
月に何本も映画を観るなら、レンタルよりもダンゼンお得になっています。

マルチデバイス対応なので、パソコンはもちろん、スマートフォンからでも視聴可能。
今なら、無料お試し期間アリ。

     ▼▼▼▼▼ 詳細はこちら! ▼▼▼▼▼
Hulu

泣ける映画の批評