殺しの銃弾

殺しの銃弾

THE LINE 殺しの銃弾 [DVD]
殺しの銃弾


レイ・リオッタ、アンディ・ガルシアの二大巨頭を筆頭に、なにやら著名な俳優が出張って作り上げられたマフィア抗争もの。

ミディアムな音楽、退廃的な画、哀愁漂う男たちの交わり。
序盤からそこかしこにフィルムノワールを意識した作品で、なるほど危険な雰囲気。
漂う匂いは悪くはない。

だけどもこの作品は、全く面白くないのであった。
役者と物語が上手く噛み合っておらず、全てが不完全燃焼、溶けきれていないというかなんというか。
その最たる罪人が主要人物の一人、殺し屋のレイ・リオッタ。

僕には、なぜ彼をこの作品にキャスティングしたのか、全く持って理解しかねる。
ハリウッドで半ばB級的なキレた役者としての立ち位置に存在する彼ではどれだけ深刻な表情で語り、過去のトラウマに苦悶の表情を浮かべても、本編に漂う真面目なオーラに全く持って不適合なのだ。
腹は出て、口は開き、やぼったい緞帳な動きには若干のユーモアさえ漂わせて笑いを誘う。

カット割りが激しいのもスピード感を感じるというより、レイ・リオッタの鈍い動きをごまかすための逃げ口上にしか見えない。

主役を張る人物が全くの冴えを見せないのだから、物語自体の重厚さも徐々に失われていき、ラストの落ちに至っては、もはや失笑を禁じ得なかった。

パッケージには「ゴッドファーザー」のプリクエルとも銘打たれていたが、おそらくそれはアンディ・ガルシアが関わっている、ただそれのみで安易に付されたコピーだろう。
熱や躍動とは皆無、奏でる音楽も徐々にノワール的な格調から退屈という名のまどろみと形を変えて、眠気、睡魔との格闘は必至。

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トンデモ映画の批評