パーフェクトスナイパー

パーフェクトスナイパー

パーフェクト・スナイパー [DVD]
パーフェクトスナイパー


「マッハ」を監督し、一躍スターダムに登った感のあるプラッチャヤー・ピンゲーオの手による作品。
「マッハ」ではCGを使わない、まさに体当たりの演技が全編を埋め尽くしていましたが、本作では全く逆で銃撃戦がひどく多い。
とどめは必ず銃で仕留めます。
また、タイでの撮影ともあってかスピリチュアル的な要素がかなり幅を効かしてています。
主人公の名前も「チャーチ」ですからね・・・。

金で殺しを請け負うチャーチ(ジャイモンフンスー)は、ある男から娘をさらったギャング団を壊滅して欲しいとの依頼を受ける。
許諾したチャーチは、ジミー(ケビン・ベーコン)の助けも得て、ギャング団の襲撃に成功。
しかし、そのギャング団は辺り一帯を取り仕切り、麻薬、売春など悪辣の限りを尽くしている大組織のチャンガオ団であったがゆえ、雇い主は恐れ、手を引くことを勧める。
しかし、チャーチーは内に秘めた正義の心でチャンガオ団を壊滅に導くことを心に誓う。

ハッキリ言って、しょーもなかったです。
撮り方、ストーリーの肉付けの甘さ、唐突な展開。
どれをとっても付け焼刃的な素人でも制作可能だろうと思わせるような陳腐な出来。

アクション面も全然ダメです。
「マッハ」の痛快爽快なリアル至高の動きはどこへやら。
蠅がとまったかのような鈍い動きに、たどたどしい技、それをごまかすがための激しいカット割りなどなど、そのしょぼさに思わず涙が込み上げてきました。

やたら銃を使いまくっているのは、監督が純度100%の体を使ったアクション映画からの脱皮宣言と捉えても良いのでしょうか?
なら、やめておいた方いいですね。
二転三転が売りのドラマも、七転八倒の間違いだろと言わんばかりの強引さ。
吸引力はありません。

極めつけは、失笑もののスピリチュアル的シーン。
大仏のスーパーパワーを借りたチャーチが森の中、襲い来る敵を次々と倒していく様は、額に浮かんだ肉?の文字もあいまって、キン肉マンの登場であるとしか思えませんでした。

唐突に訪れたこのシーンを出来るならばチャーチの夢であってくれと願ったのは、僕だけではないでしょう。
あまりにもインパクトが強すぎて、ソフティーなスピリチュアルを好む日本人的気質からは受け入れがたかったです。
まぁ、夢でしたけど。

しかし、よくもまあこんな映画にケビン・ベーコンが出演したものだと思います。
変な役でしたが、それでも割と重要なキャラだったので、タイ観光を楽しみたいがため、ついでにこの役も引き受けたようには思えません。

また、ジャイモンフンスーは体がでかく、見た目がゴツイため動きにキレはなく、アクションは三流。
もちろん、トニー・ジャーの足元にも及びません。

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トンデモ映画の批評