川の底からこんにちは
川の底からこんにちは
簡単に言うと、親が病に伏せて、経営難に陥った会社を救うべく、その娘が東京から地元へ戻り、あれやこれやするお話だけど、躍動的にドラマが動くことはなく、終始極めてサバサバ。
起伏はそれほどない。
妙によそよそしいセリフと間を武器に、物語は淡々と進む。
だから熱く、具体的に述べるものはそれほどない。
何かを飾り立てて、ウソをつくわけにもいかないし。
また、飾り立てて熱く説明するというのも、この作品の距離感に叶っていないような気もする。
なので、この映画を説明するのは非常に困難だ。
どのような言い回しでもって、この特徴の無い作品をうまく言い表すことが出来るか、ひどく頭を悩ます。
でも、何とかして伝えたい。
作品とは適切な距離を保って空気を表現したい。
なぜゆえこれほど懊悩してしまうのか。
決まってる。
この作品が面白いから。
ストーリーにそれほど起伏はないけど面白い。
ひどく矛盾しているように見えるこの2つの概念は、しかし溶け合ってうまく融合しているように感じる。
描くは日常で、ドラマはない。
ドラマはないけど、光るものはある。
でも、あえてそれを探す必要はない。
監督もそれを鑑賞者に求めてない感じだし。
寝っ転がって、せんべいを齧りながら「あぁ人生ってこんな感じかもねぇ」とか適当に思いつつ自然体で見るのが、最もこの映画を楽しむのにベストな姿勢だろう。
決して、テーマは何かとか、この表情の意味するものは何かとか、あの行為は何を暗喩しているのかなどと意気込んではいけない。
そういった態度は、この映画を前にしてはひどく滑稽に映るだけだから。
でも、こういったのどかな作品が疲れている体に一番効果的な癒しとなることに僕は今日気づく。
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