毎日かあさん
毎日かあさん
原作者である西原理恵子自身にスポットを当てた漫画は、2011年現在も連載中のようですね。
僕は全く原作を読まずに映画を見たのですが、その世界へ入り込むのに特段、原作を知らなくても何ら問題ありませんでした。
ただ、西原とその夫である鴨志田の過去を知っているかいないかで、やや物語の深みが増します。
西原理恵子(小泉今日子)はマンガを書くことで、アルコール依存症である鴨志田穣(永瀬正敏)、息子、娘を養っていた。
しかし、アルコールを断ち切ると宣言しながらも依然、酒を飲み続ける夫に嫌気がさし、とうとう離婚を決意する。
上映中、ずっとなぜなのだろうとばかり思っていました。
アルコール中毒で家族に迷惑をかけっぱなしの夫に離婚を突き付け、子供ともども彼の前から去ったわけではあるけれど、事あるごとに病気療養中の彼を見舞い、献身的に看護する西原。
酒の勢いもあって暴れ、狂い、西原自身にも危害が及んでいたのに、離婚後、彼を看護する彼女の視線は実に暖かく、包み込むかのような何かを感じるのです。
恋でもないだろうし愛でもない。
多分、夫婦になって歩んできた数年ばかりの腐れ縁がそうさせるのでしょうか?
そういえば、小泉と永瀬が何気なく共演していますが、彼らは実際生活で一時期夫婦関係にありましたよね。
離婚したのに何かしらの遺恨は残さなかったのでしょうか。
演じる彼らの空気は、実に自然で感情のわだかまりなど皆無のように思えました。
共演するほどですから、離婚後は仲の良い友達関係にあるのかもしれませんね。
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