レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー
レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー
スプラッター色の強い作品ですが、これは完全にコメディでしょう。
あまりに突っ込みどころが多すぎて、終始怖さよりも笑いの方が勝っていました。
裕木奈江が出ていなければ、日本で上映されることもなかっただろうアイスランドの映画。
ホエールウォッチングにやってきた一行は、ある事がきっかけで船の舵を握る船長を失ってしまう。
ホエールウォッチングどころではなくなり、右往左往しているところへ一隻の船が通りかかる。
無事、彼らの船へと救助された一行はその後、地獄を見ることに・・・。
彼らの正体は、ホエールウォッチングのせいで捕鯨による生計を立てることが出来なくなった狂った殺人一家だったのである。
救助された殺人船で息つく間もなく、いきなりのバトルロワイヤルが始まる。
武器を手にし、襲い掛かる殺人一家から縦横無尽に狭い船内を逃げ回る。
しかし、思うのです。
殺人一家が3人に対して、襲われる方は10人近くいる。
ならば個々で逃げ回るのではなく、共同して彼らに立ち向かえば、容易に倒せるはずなのでは?
実際、殺人一家は非常に弱いのです。
おばさんはバトルロワイヤル開始後、すぐに火あぶりにされて死んでしまうし、残った二人は母の復讐だと息巻くも、なかなか新たに殺せないでいる。
それどころか、裕木奈江とフランス人にはボートで脱出されるという失態も犯す。
結局、彼らが殺せたのって4人程度?
他は彼らと関係のないところで死んでいったりします。
裕木奈江が一人殺してて、クジラが一人殺して・・・。
思えばこの映画で最も悪だったのは、裕木奈江だったのかもしれません。
かなり妙な役柄で、終わった後も「?」マークだらけ。
ん〜、総じてなかなかの珍作。
ホラーで笑いたい方は、ぜひご覧ください。
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