アイデンティティー

アイデンティティー

アイデンティティー コレクターズ・エディション [DVD]
アイデンティティー

限定されたとあるモーテル周辺で起こる連続殺人事件。
最後に犯人を挙げてそれで終わりだろうと思っていたら、最後の最後に超ド級のどんでん返しが待っていました。

複数の男女がモーテルに泊まっている。
しかし、そこで１人また１人と何者かに殺されていく。
ここに居ては危険だと感じ、宿泊者の一人はモーテル界隈から出ていこうとするのだが・・・。

そもそもこの題名からして、驚きの結末への大きな伏線となっています。
アイデンティティとは日本語訳で自己同一性といった意味ですが、主に臨床心理学の分野で使用されている言葉ですね。

幼児期の辛い体験などを機に、このアイデンティティが崩壊すると、どうなってしまうか？というところに、このストーリーの肝が存在します。
あまり言うとネタバレになってしまうので、これ以上は内緒ですが、その辺の心理学的な知識を巧みに利用したストーリーラインが実に知的かつ上品な匂いを醸し出していてGOOD。

現実では考えられないような現象が途中から多々生じたりしますが、結末を理解してから再度見直すと、その意味は明白となります。
臨床の知識を持ってみると、なお理解と驚愕が深まるかもしれない一本ですね。

なお、その驚愕は二段重ねとなっています。
一発目で度肝を抜かされた人は、ニ発目で口をあんぐり開けてしまうことになるでしょう。

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どんでん返し映画の批評